金型工程
はじめまして、庄内スティール製作所のやまがたんと言います。
山形県の庄内平野から飛び出して、今は神奈川県綾瀬市の吉岡工業団地の一員として頑張っています。
ここでは庄内スティール製作所の主なお仕事の一つの「金型工程」について説明します。
簡単に言うと、「プレス金型を作ってプレスする」って事なんだけど、その前に金型について説明しておかなきゃね。
「金型」っていうのは同じ形の物をたくさん作るには、それの元となる土台の様なもの。「プレス金型」の機構を使った一般的なもので言うと、同じ間隔、同じ大きさの穴をあける、穴あけパンチなんかがイメージ湧きやすいかな。
金型とは
金型って言っても種類はたくさんあるけど、庄内スティール製作所で作っているのは「プレス金型」。
さっき「穴をあける」って言ったけど、他にも「曲げる」「絞る」といった加工をするもので、同じ薄さの金属の板を加工するのに向いている手法だね。
みんながよく目にするものだと、自動車の外側のパネル。その他にも薄型テレビや、冷蔵庫、エアコン、洗濯機に至るまでたくさん。
「薄い金属の板が変形して出来たもの」は、ほとんどがプレス金型で出来ていると思っても間違いないよ。
金型工程
金型を設計
お客様から送られてくる図面は金型の図面じゃないんだ。基本的には出来上がったものの図面を渡されるので、完成図を元に、それが出来るような金型を設計しないといけない。庄内スティール製作所のベテラン設計士さんの出番だね。
金型を造形
設計が終わったら、工場内で金型に必要な大きさの金属を溶かして、形にするよ。この金属はZASって言って、試作が終わったら、また溶かしてリサイクルするんだ。庄内スティール製作所では出来ない大きなサイズのものもあるので、その時は協力してもらっているパートナーにお願いするよ。
金型を成形
大まか形ができたら、今度は金属の塊から、必要な部分を残して削っていく。今は、機械制御でデータ通りの物が出来上がるようになっているけど、昔は職人の腕で、図面とほぼ同じものを作ってたんだよ。
金型をセット
プレス金型は上型と下型って言って2つで1つのセットになっているんだ。実際にセットしてみて、ぶつかるところは無いか、隙間が空きすぎていないかなど、ちゃんとプレス出来るかどうかひとつひとつチェック。
プレス加工
後はプレス加工を実際にしてみて、最初に渡された図面と同じものが出来ているかチェックするんだ。三次元のレーザー測定機も使って、精密に検査もしているよ。